押井守

最近、宮崎駿押井守を比較されるコトが多いって聞いてた。
よ〜考えたら、二人の作品が公開されているみたい。
んでも、宮崎は絵からイメージを広げ、押井は風景からイメージを広げるカンジ。
つ〜のは、お盆休みにビデオ漁ってたら、迷宮物件と天使のたまごが出てきた。
迷宮物件は背景が写真を白黒コピーして彩色したものが使われ好み。
天使のたまごは背景が綺麗だし、二人しかキャラが出ない。しかもCVは俳優の根津甚八だしセリフもほとんど無い。天野キャラっつ〜のもタツノコプロ出身なのが因縁深いが、絵の雰囲気はイラストに近い。水の表現も凄い。実はこれをルパンでやろうとしたのは有名だが、カリ城の宮崎と今比較されてるのも皮肉?
かと思えば、この時、東京ムービーに紹介したのはルパンの監督をしたくなかった宮崎だったらしい。

押井守の名前を意識しだしたのはOVAパトレイバーの辺りで、特に革命じじぃがでてくる5、6話が凄い。蕎麦を啜るカットは見せ方は全く違うが宮崎と共通する。街中を走る戦車はメガゾ-ン23を彷彿。6話のラストの革命じじぃのセリフはカッコいい。
革命話は劇場版2でかなり突っ込んだ形で描かれるが、これが仇となり、地下鉄サリン事件の時、関係者と間違えられたとか。
このような話の作り方は紅い眼鏡ケルベロスにも見られ、紅い眼鏡はコメディ、舞台劇的な作り方。ケルベロスは台湾で撮影され、アクション、コメディ、ロードムービーの手法が使われた。が、その後ろには革命の匂いがある。

制作手法も絵を直す宮崎に対して、押井が口を出すのはレイアウトまでらしい。スタッフが監督の欲するものを理解しているからあそこまでのものが作れるのかも知れないが、新しい表現方法に貪欲なのもまた押井の特徴かも。
紅い眼鏡ケルベロスは声優を俳優として制作された実写作品だし。っても、声優は舞台俳優が多いんだけどね。